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食卓における悩みを解決する出張料理サービス『SHAREDINE(シェアダイン)』

株式会社シェアダイン 代表取締役CEO 飯田陽狩氏

SUMMARY ・プロならではのテクニックでおかずを作り置き。
・食に制限がある人々にも利用されるサービスへ進化。
・「食」を通じた病気予防につながるサービスを模索中。

―忙しい子育て世代向けに始めた時短料理サービス。プロならではのテクニックでおかずを作り置き。

 当社は、専門家と家庭をつなぐ出張料理サービス『SHAREDINE(シェアダイン)』を運営しています。プラットフォームには、栄養士、管理栄養士、調理師をはじめとした食のプロが登録しており、利用者の自宅に訪問して各家庭のニーズに合った料理を作るサービスを提供しています。 

 当社では、登録している食のプロを「料理家」と呼んでおり、利用者は料理家の得意分野を生かした料理(「おもてなし料理」「砂糖不使用」「離乳食」など)の中からメニューを選択して申し込むことができるため、バラエティーに富んだ食事をお楽しみいただけます。食物アレルギー等により、食品に関して不安お持ちのお客さまはチャットを通じて相談をすることもできるほか、出張の当日には食事に関するリクエストを簡潔に伝えることができるヒアリングシートを通じて料理家に希望を伝えることも可能です。また、利用者に安心してサービスを利用していただくため、衛生面においてもマスク着用、着帽はもちろんのこと、専門家監修の研修を徹底しており、お子さまがいるご家庭でも安心いただけるよう努めています。

 基本プランは、3時間の訪問で4日分相当の約16食のおかずを作ることと設定しており、作った料理のレシピも提供しているため、新たな料理のレパートリーが増えたと大変ご好評いただいています。どのメニューも一見シンプルなようで素人には思いつかないような食材の組み合わせや、プロならではの一工夫された盛り付け等により、子どもが好き嫌いを克服したなどうれしいお声をたくさんいただいています。

―食物アレルギーや生活習慣病など、食に制限がある人々にも利用されるサービスへ進化。

 サービスを始めたきっかけは、私自身が出産を経て復職した後、子育てと仕事の両立に苦労したことに始まります。本来ならできるだけ栄養面を考慮した子どもが食べやすい食事を作りたいと思いつつも、仕事を終ええて帰宅してからは時間的余裕が全くなく、10~15分で食事を作る日々でした。当社のCo-founder井出有希とは前職の同僚で、同じ時期に出産、復職を経験したため、子育てについてよく悩みを共有していました。子育てをしながら働く中で「食卓が一番犠牲になっている」という共通点がある一方で、子どもの小食やレパートリーの少なさなど、悩みの内容やニーズに違いがあると気付き、何か新しい食のインフラを作りたいと考えて2017年5月に起業しました。

 元々は私たちと同じような悩みを抱える子育て世代向けに始めたサービスでしたが、実際にサービスを開始してみると、アレルギー疾患や糖尿病、減量、生活習慣病など、子育て世代に限らず幅広い層の家庭で食卓のニーズが多様化している現状が明らかになりました。最近では疾患により栄養管理を徹底しなければいけない人や、食への意識が高い単身者など、男女問わず利用されるようになっています。『SHAREDINE』はそれぞれの家族に合った家庭料理を作ることをコンセプトにしているため、温かみがあり、メニューのレパートリーが増えて食が楽しくなると高い評価を得られています。

―新たな挑戦 として「食」を通じた病気予防につながるサービスを模索中 。

 「家事は女性の仕事」というかつての名残で、現代も女性に対する家事の負担は大きい傾向にあり、多くの女性が外で働きながら家事や育児の多くを手掛けているのが実状です。それにもかかわらず、世間体を気にして家事代行業者に依頼することや、他人が家に入ることに抵抗があるといった日本的な考え方を持つ人もまだ多いことに加え、そもそもサービスを知らなかったなど、さまざまな理由から家事代行サービスは世間一般に広がりにくいものでした。しかし、女性の社会進出による共働き世帯の増加により世帯年収の増加したことや、健康意識が高まってきたことでここ1~2年で消費者の考え方が大きく変わってきてきたと感じています。また、1997年をピークに外食産業は縮小し続けていますが、管理栄養士、栄養士、調理師などの有資格者は毎年約6万人ずつ増えているといわれており、これらの時代の変化にあわせて有資格者がスキルを生かすことができるような雇用の促進を図ることがシェアダインの使命だと考えています。

 最近は大手生命保険会社とも糖尿病の重症化予防プログラムの中にニーズがあるかを探っていたりと、当社が取り組むべき“挑戦”はたくさんあります。また、現在は東京23区、川崎市、横浜市、浦安市を中心にサービスを展開していますが、日々全国から寄せられるユーザーの要望に応えていくためにも全国展開を目指します。



代表取締役CEO  飯田陽狩氏